「ファイアミッション! セクターc11.a00. ファイアフォーエフェクツッ!(ノ゚∀゚)ノ」
今日は学校の小テストが終わり、テンションが高いうえに酒が入ってます。
後で具合が悪くなる? それがどうした!ガハハハ!(携帯無線を片手に艦隊へ砲撃座標指示を送るGaramの図。激しく脳内で。)
※本編は続きで。
「ガハハハハ! 野郎ども、狩りの時間だ。たらふく喰らえィ!」
「おぉーッ!」「ヒャッハー!」
集団の先頭に立ち、銀色のプレートメイルを纏ったセドリックは剣先を敵へと掲げて堂々と号令を発した。
蛮声を発して突進する悪たれども。盗賊団が銘々に武器を抜いて応戦し、剣戟の音と怒号、悲鳴が空へと響き渡る。
「フゥワハハハ! 貴様らが昼間から酒を喰らうなど許さん。その酒をよこせ、それは俺たちの酒だ!」
目前にカトラスを手にした盗賊が現れるが、それをバスタードソードの一閃で文字通り叩き伏せ傲慢に笑う。彼らロウ中隊が肉薄するのは盗賊団の手に落ちたクリン城の麓、小さな村であった。
「隊長! 連中慌てふためいてまともに対応しきれていませんぜ。」
誰よりも早くがめた酒を片手に、軍曹ガミトフが豪快に笑った。
笑みを返すセドリック、満足気な目を戦場と化した村内へと向ける。部下たちは奮戦し、死んだ盗賊は地に倒れ、傷を負った盗賊は命乞いをし、生き残った盗賊は丘の上に聳えるクリン城へと退却していく。……初手は成功だ、とりあえず満足いく成果だろう。
セドリックは頷くと、気づかれないように小さくため息をついた。 ……あの馬鹿ども、村の倉庫まで打ち破ろうとしてやがる。
「よーし、そこまでだチンピラども。――いいか?俺たちは国軍だ、盗賊とは違う。 うばっちゃぁいかん、そいつはご法度だ。」
傍らでオロオロと兵らの蛮行を見守っていた中年の村長がほっと息を吐く。そんな彼の肩をおもむろに抱いて、兵らの隊長はニヤリと笑った。
「――と、いうわけで。 豪勢な晩飯を”振舞って”もらえると”ありがたい”んだがなぁ、村長?」
村長は哀れにも、大きなため息をついて頷いた。「ガハハ、ありがとよ!」と笑いながら背中を叩くセドリック、歓声を挙げる悪たれども。
――どっちがより”賊”らしいかわかったものではない。
そうため息を吐く村長に、セドリックは小声で耳打ちする。
「すまんな、代金は必ず支払う。当座はこれで許してもらえないか。」
そう言い、ずっしりと重い袋を村長の手に握らせた、驚きの表情で見上げる村長に片目を閉じて自らの口元に人差し指。
「連中には内緒だ、わかったな?」
コクコクと頷く村長に満足げに笑みを返し、背中をそっと叩くと、若い部下どもが村娘に迫っているのを見て、「こらチンピラども。お楽しみはあとだ、あと。 ――フィリップ! 適当に数名連れて斥候に行け。セジャン、門を破壊するのはそれくらいにしろ。 ガミトフ! 見張り塔に兵を送って城からの敵襲を見張らせておけ! ジョセフ、顔治せ。」
ど、っと笑い出す悪たれどもの中で、ジョセフは苦笑いをする。
戦場につきものな”お楽しみ”を中断されたにもかかわらず、不平を言う兵は今のところ見当たらない。これが彼のやり方なのだろう、と内心で感心しつつ、彼は言う。
「だめですよ隊長、そんなことを言ったら我が隊は一人の例外もなく、他の軍務を放棄せざるを得ませんよ。」
大声で笑い出す悪たれども、数人が投げた石がジョセフの兜に当たって、晩秋の空に良い音が響き渡った。
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