イングランド、ウェールズ的小国と、エルフの部族が共存(?)してて。
巨大な亜人種国家に圧迫されてる世界観。国土は森と草原と岩。痩せた寒い大地。ロマンだ。
思うに、人間側が優位な立場で。たぶん関係性はイギリスとスコットランドみたいな感じ。
それって思いっきり敵じゃ、という気もするけど。後の時代の方では高地連隊兵がイングランド側で活躍してましたからね。
もしそれだけ近い位置に人間がエルフと住んでいたら、まず間違いなく欲深な人間がエルフをほうっておくわけはないと思うので。たぶんなんだかんだで混血は進むんでしょうね。ハーフ、クォーターエルフが一つの勢力として成立するくらい。とすると、殆ど見分けもつかないし、高官にエルフ側の人が居る可能性もあるのか。
もしローマ帝国みたいに、植民地や属国扱いじゃなくて。市民権を与えて同化。けども独自の宗教も許す。みたいなうまいことをやれば殆ど同じ国でしょうし。そうでなければ支配、被支配の関係。…なら、身分制度で二つの部族を区切るのかな。
エルフ側の技術や知識。人間側の生命力と腕力。
政治形態はどうあれ、森を拠点に、牧畜や、小規模な焼畑農業。狩猟。
割と武勇が重んじられるでしょうけど、一方でエルフの文化もあるから。ふーむ。
本来なら共同でー、なんてこともなかったけれど。亜人種国家の圧力を前にしては協力するしかない。と。
最初はエルフが教える側だったけど、密接するうちに力と生命力、繁殖力に勝る人間がエルフを圧倒し始める。うまく共存の枠組みを作れるパターンと。いびつな支配関係が作られるパターン。たいていは後者なんじゃないかなぁ…人間の特性上。
いやでも待てよ。イングランドの場合は肥沃な大地があったからあーだったけど。
もしももっと寒くて貧しかったとしたら、もうちょっと助け合いの精神が芽生えたかもしれない。
…む。ティンときた。
――それは古い昔話。まだ彼らが幼く、耳の長い人々に教えを受けていた時代までさかのぼる。
湖の国の者たちは、焔の国の亜人種に故国を終われて逃れてきた。
高い文化と、豊かな土地と、精強な軍団兵に支えられた栄光と繁栄を投げ打って、荷物と一緒に民族の誇りも逃走の道に捨てて。追われて逃げたは北の土地。エルフの住まう、極寒の森。
人間は寒さと飢えに震えた。亜人種は彼らが一人残らず死ぬだろうと、追撃をやめた。
その通りになろうかという状況に、思慮深い森のエルフが救いの手を差し伸べた。
彼らは森の恵みを受ける術を、寒さを凌ぐ術を。天候を読み、思慮深く生きる事を人々に教えた。
人々は彼らに感謝し、代わりに労働力を提供した。一方で、土地を借り受け故国でやってきたように畑を開いたが、これには一定以上森を開拓してはならぬ、と戒めを与えられた。
しかしいく歳月流れるうちに、人々は増え。記憶は薄れ、飢える子らを救う思いと、かつての繁栄を求めて人々は戒めを軽んじるようになる。エルフの忠言を古びた時代遅れの戯言と軽んじ、ただ自分たちの欲のままに発展を続け、やがては彼らエルフに指図するようにまでなった。
エルフは思慮深く、忍耐強い民。そのような扱いを受けても、年配のエルフはそれまでの暮らしを保った。たとえ貧しい中にあろうとも、思慮を忘れずに誇りを持って生きた。
しかし若い世代はそうではない。人々の繁栄を羨み、やがて自分たちもそのように生きようと考える。
人間たちの作った経済の枠組みの中で、次第に衰退してくエルフ達。
そんな時代の、人とエルフの物語。
反発しあうエルフと人間。南からは亜人種の脅威が迫る。
そこで出会う、一組のエルフと人間の物語を軸に。
二つの種族がさまざまな問題を乗り越え、協力し、共通の脅威を破るまでの道程を描く。
……と、そのうちショートストーリー書こうかなぁ。全部やる気力はないから、一部分だけ抜き出して。掌編三つ分くらいの大きさで一つ短編を。
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